MRSAが問題になっていた時期は、手術室・ICU等清潔エリアに入室・退室時にスリッパの履き替えをおこなうことは当たり前でした。現在ではスリッパを履き替えない一足制も、多くの病院で実施されている。
シューズ・スリッパの履き替え時の手洗いやスリッパボックス等の清掃を省け、人の出入りもスムーズになる。メリットが多い一足制の浸透も十分理解できる。
スリッパを履き替えれば床は清潔、履き替えなければ床は不衛生ではなく、全ての床は不衛生扱いをするべき個所で、実際に不衛生である。
手術室の一足制の注意点(清潔・不衛生の観点から)
- 建築設備・環境管理方法が一足制に適切か確認
- シューズカバーを使用する場合、シューズカバー着脱後は手洗いが必要
スリッパの履き替えを実施する手術室での注意点(清潔・不衛生の観点から)
- 使用済みスリッパは一日一回以上洗浄機で洗浄する
- 使用済みのスリッパは不衛生という認識を持つ
- スリッパ(シューズ)ボックスにはシューズ・スリッパの底に付着していた埃や汚れが多く付着している。スリッパ(シューズ)ボックスの清掃時はその埃や汚れの拡散に注意し、清掃後は前腕部・手の流水による手洗いをする。状況によっては、清掃時にガウンを着用する。
- スリッパを履き替えた場合でも床は完全に不衛生扱いにする
- 高い位置のスリッパ(シューズ)ボックスは、取り出す時にシューズ・スリッパの底面に付着している埃や汚れを頭や衣服に付着させてしまう。スリッパ(シューズ)ボックスの高さは胸くらいが高さまでがよい。
- シューズ・スリッパに接触する行為は不衛生なので、シューズ・スリッパに接触した後は手洗いをする
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