MRSA院内感染対策

次の2つの考え方でMRSAなどの医療関連感染は減少させることができるかもしれません。

  1. 不衛生物質を濡らさない
  2. 濡れている物・場所を不衛生にしない

理由

  • 濡れることによる不衛生物質に含まれる病原菌の増殖を抑止
  • 水分の表面張力による手や物への不衛生物質の吸着・移動を抑止

気を付けたい具体的な物・場所

  • 清掃用具(清掃に使用する水分と清掃作業時に付着してしまう不衛生物質が交差するため)
  • 床に置いてある電気コードや管(電気コードや管の素材は汚れなどを吸着させやすい性質である。日常的に清掃時の乾式・湿式モップが電気コードや管に触れると不衛生な汚れが吸着・蓄積してしまうため)
  • 水回り(病原菌が繁殖しやすいため)

対策

  • 清掃用具は清掃終了後に毎日消毒する。洗濯し、繰り返し使用する物(モップや雑巾)は確実に消毒・乾燥させる。清掃時の清拭には雑巾ではなく既製品のアルコールタオル等が適している。洗濯された雑巾+スプレーでの清拭は、消毒液が雑巾に十分に浸透せず消毒力が不十分なうえ、濡れていることにより雑巾内の細菌を逆に環境表面に付着させる原因になる。
  • 床に電気コードや管を置かない。置かざるを得ない場合には、清掃時、乾式・湿式のモップでそれらへ接触させない。
  • 水回りの清掃は1日に1回は必ずおこなう
  • 水回り1箇所につき、1つの手袋を使用する。手袋を使いまわさない。清掃用のスポンジも使い捨てが適している。
  • 水回り以外の清掃は、濡れていない乾燥した手袋でおこなう

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